先輩看護師さんたちに聞いてきました!【part1】 新人看護師の心構え
初めての入職に、期待と不安で胸がいっぱいの新人看護師さんも多いのではないでしょうか…。
そこで、現場で働く先輩看護師さんに「新人時代のエピソード」「入職の際に準備しておくとよいもの」など、たくさんお話を伺ってきました!
今回の【part1】では、先輩看護師さんたちから伺った、「新人看護師の心構え」をご紹介します。
《 今回お話を伺った看護師の皆さん 》
新人看護師の心構え
Q:入職する前の考え方とのギャップは?
谷口さん:最初は学べる環境が整っているだろうと思っていたけれど、入職してみたら自分で学ぶ姿勢がないと、得られるものも得られないと感じました。「私を育てて」って人が最近いるけれど、(周りから)与えられるものじゃないよって思いますね。
Q:勉強方法はかわりますか?
上田さん:入職してからのほうが勉強しやすいですね。 学生時代は国試のために全般的に勉強するけど、(入職してからは)自分の所属された科を優先的に勉強すれば良いと思います。 何を勉強すれば良いのか優先度をつけられます。 社会人になって大変なのは、その人の人間力だと思います。病棟で生きていくためのコミュニケーションスキルは必要です。 バイト時代の経験は活きると思いますよ。
棚橋さん:国試では言葉の羅列にしか見えなかったものも、働いてみてからは聞いたことあるなって感じます。 点と点がつながってきます。
宮川さん:心電図とかまさにそうですね。波形なんて見ても勉強していたこととは違います。同じ波形でもちょっと違ったりするから、最初のころは全部出して先輩と定規を引きながら確認していました。
谷口さん:最初は厳しい環境でした。もともと男子学生はハーレムだなって周りから言われていたけど、実際働いてみると大奥だなって思いました。それに、上下関係も体育会系です。
先輩看護師の気持ち
Q:先輩の心境は?受け入れ側になって気持ちの変化はありますか?
平井さん:新人って一生懸命一人前になろうと思って、怒られないようにって最初は頑張ると思う。けれど、先輩をよく観察してもらうと、怒り方やほめ方は先輩によって全然違うし、怒っているんだけれど愛があるとか、必要だから怒ってるって感じてもらいたいです。
そこを理解してもらって、怒られて嬉しい、気にかけてもらって嬉しいくらいに思ってくれた方が良いです。
本人もすごい勉強しているけど、周りの人たちもその人をすごい気にかけているし、もしかしたらすごい悩んで勉強してくれています。本人は分からないかもしれないけれど、そういう人もいるって思ってくれたら、プリセプターは救われると思います。どんどん相談してほしい、その方がかわいいと思えます。
上田さん:何が分からないかが分かるから、どんどん相談してほしいです。 ここが分からないって言われたら、ここはどうなの?って確認しやすいから、表現してほしいですね。
伴さん:私はまだ2年目なので、どちらかというと新人さんよりの考えになるかと思うんですけれど。
記録とか、学生の頃の実習とはまた違います。あの頃は(患者さんを)一人しか見ていなかったから、入職して複数人見るようになって、何からやっていいのかもわからないし、どれから手を付けてよいかもわからなかったです。
それで新人の頃は悩んでいました。
プリセプターさんがずっと一緒に付き添ってくれる方で、何かあったら相談しやすかったです。親切に教えてくれるから自分も頑張ろうって思えたし、わからないことは素直に伝えて教えてもらいました。本を貸してくれたこともあって、文献を印刷して「これを読んでみたら」って渡されました。
谷口さん:具体的に課題をこちらから提示することもありますが、それだけではなくて、そちらから派生するものを自分からどんどん勉強してほしい。現場に行けば勉強した以上の課題が落ちていると思うから。自分が新人時代の頃は、そういった課題を拾うことができなかったです。
新人看護師に伝えたいこと
Q:新人時代、苦労したこと、やっておけばよかったことは?
平井さん:相談すること。とりあえず何でも言ってみてほしいです。それが今相談するべきことかはその場ではわからないから、とりあえず先輩に言ってみて、「それは今じゃない」って言われたら、何で今じゃないかっていうことは、仕事を繰り返していくうちにだんだん理解していくと思うので。これやったら怒られるってことも抜きにして言ってほしいですね。
上田さん:私は失敗して学ぶタイプだったので、失敗して初めてわかることとか、振り返ってここは自分の性格的にすぐ忘れちゃうとか、そういうことに対してどのような対策をとっていくのか、インシデントを書いて対策をとってきました。今は失敗を恐れないで、失敗を糧にして学んでほしいです。
宮川さん:今、後輩に言っているのは結局自分が失敗して学んだこと。失敗して良いことが大半だけれど、この仕事は失敗して取り返しのつかないことになる可能性もあります。そういう部分で、自分が怖い思いをしたから伝えているんだよって分かってほしいです。
私もすごい怒られていたから、いざ自分が先輩になった時に、伝え方には苦労しました。どうやったら伝わるんだろうって。わからないことはなるべく最初から聞いてって言ってます。
★新人も悩んでいるけれど、プリセプターもすごい悩んでいる。
宮川さん:新人は怖さを知らない。どれだけの危険性があるかはわからない。 だから、新人には大きい失敗をしないように伝えます。看護師の資格を持っているし、自分を守るためってことは伝えたいです。
平井さん:「知らない」が罪につながるかもしれない。だからちょっとでもわからないことは聞いてほしいです。
棚橋さん:自分が委縮するタイプだからあまりコミュニケーションを取れなかった。教える側になってコミュニケーションを取れない人って本当に何を考えているかわからないって感じました。
わからないことはもちろんだし、出来るようになって嬉しかったこととかを感想でもよいので教えてくれたら教えやすいし、その人が何を考えているのかがわかると思います。コミュニケーションをとることは大切ですね。私はもっとやるべきだったなって今は思います。
谷口さん:経験不足や意識不足が患者さんの死に直接的につながる現場だからこそ、課題を先送りにしない。
現場で課題が出たときに、完璧にしてから伝えたいってところがあるけれど、そうではなくて、悩んで止まっているときに途中でSOSを出してほしい。そこは自分が若いときにやっておけば良かったって思います。立ち止まった時にSOSを出す。
今回は、先輩看護師さんたちから、「先輩の気持ち」をたくさん聞くことが出来ました。新人さんは「心構え」ができたでしょうか。次回part2は、「新人時代のエピソード」をご紹介します!お楽しみに♪
(Tommy)
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