③災害救助犬の捜索訓練を動画で紹介!【グレートバディGreat Buddy】コラボ

③災害救助犬の捜索訓練を動画で紹介!【グレートバディGreat Buddy】コラボ

『グレートバディGreat Buddy』とのコラボにあたり、日本レスキュー協会への取材コラム第3回は、「災害救助犬」に対面!そして、キュートな「セラピードッグ」に癒されて♪をお届けします。
ナースリーでは、2019年春号より、災害救助犬の育成や派遣、捜索活動への支援を目的に誕生した、認定NPO法人・日本レスキュー協会公認ブランド『グレートバディGreat Buddy』の医療ウェア・シューズ・グッズを11型リリースいたしました。
今回ナースリーと日本レスキュー協会のコラボで生まれた商品から『グレートバディGreat Buddy』のブランドロゴ使用料の一部が、日本レスキュー協会の運営・活動費に充てられます。

 

認定NPO法人日本レスキュー協会
事務局長/災害救助犬事業責任者:岡 武 様
企画広報事業責任者:今井 雅子 様
2018.11.16 @日本レスキュー協会:兵庫県

犬たちは訓練も楽しくて仕方ないんですね。ずっと尻尾を振っています。

HOPE
HOPE(ホープ)

岡さんが災害救助犬HOPE(ホープ)を連れてグランドへ

今井さん:「後へ」という号令で左側についてます。ハンドラーがぐるっと回っても必ず左側につくようになっています。「後へ」というのは左側について、そして歩くときでもハンドラーの歩幅に合わせます。「後へ」という号令が出ているので早足で歩いてもそのまま走りますし、ゆっくり歩いてもそのままハンドラーより絶対前に出ません。これがしっかりできていないと、危険な災害現場へ連れて行けません。左側についている時に「座れ」という号令が出たのでその場で座って待っていますね。ずっと尻尾を振っていますけれど、犬たちは訓練も楽しくて仕方ないんですね。

 
 

ナ―スリー:お仕事というより楽しんでやっていますか?

今井さん:そうですね。「立って待て」の号令が出ました。この号令も難しいのですが、その場で4本足で立って待っていますね。これから遠隔操作というのを見てもらうのですが、基本的には災害現場で隊員が入ってはいけない場所も捜索をしますので、その時に遠くから犬を動かせるようにする訓練です。ハンドラーの声が聴こえなくても、ハンドシグナルだけで右に行ったり左に行ったりもできます。現場ではいろいろな重機の音がありますのでなかなか声が届かなかったりするんですね。そういったときでも捜索できるように訓練しています。
(ご褒美のボールを与えて)こうして遊んでもらう事がご褒美なんですね。こうやって遊んでもらうために、一生懸命に行っている。訓練の先には遊びがあるので訓練を楽しんで行っています。

ナ―スリー:ではストレスにはならないのですか?

今井さん:ホープはなっていないです。逆に訓練したくて仕方ない。

高所を走る訓練をみて

ナ―スリー:わざと安定させてないのですね。

今井さん:そうですね。現場を想定してます。

人を捜す訓練では、風下から風上へ ニオイの濃い方へ向かって確認しながら捜索します。

瓦礫の中に人が隠れました。この中のどこかにいます。

  瓦礫の中から人を捜索
 

遠くから、HOPE(ホープ)がやってきて、人の捜索をはじめます。

 
 

今井さん:災害救助犬は人を見つけるとその場で吠えて知らせます。そして隊員が来るまでずっと吠え続けます。

 

埋もれている人を見つけて吠え続ける姿を見て

今井さん:風下から風上へ、ニオイの濃い方へ確認しながら走っています。一回ここまで上がってきて、ニオイがこっちからきているということを確認して走っているんです。そして見つけたら隊員が来るまで「ここにいる!」とずっと吠え続けます。今、(ハンドラーが)おもちゃを持っていて犬に与えたんですけれど、彼らは終わったら遊んでもらえると思って人を捜すんです。どちらかというと、人を捜すことがお仕事というよりかは、捜した人が自分と遊んでくれると思って人を捜すんです。

ナ―スリー:見つけるまで早かったですね、ほんと一瞬でした。

ある程度自由を持たせて犬の反応を信じ、これ以上は危ないと判断する所だけ止めます。

 

コンクリートに囲まれた場所に移動

災害救助犬訓練
 

岡さん:暗い場所でも中に入り人を見つける訓練施設です。ニオイがあれば暗い中にも入って行って捜索ができます。

 

ナ―スリー:怖がらないんですか?

 

岡さん:子犬とか、訓練を始めていない犬は怖がって入らないです。倒壊した建物内の捜索もあるのでこういった訓練をします。ニオイがどこから出ているか犬が自分で判断し捜します。「ここが隠れている人に一番近いからここで反応するだろう」という人間の感覚はあまり信用できません。犬が独自に判断します。見つけたら吠えます。そうすると中まで見えなくても、救助隊に「中にいるよ」と吠えて知らせ、救助隊に中に入ってもらいます。

 

隠れていた人が出てきて、ホープがボールを咥えているのを見て

 
災害救助犬訓練

岡さん:ボールを使って遊んでくれってことですね。こうやって引っ張り合いの遊びをしながら、人を見つければ楽しいことがあるってことを覚えます。楽しみたいから人を捜す。自分のためにやっているんです。尻尾もぶんぶん振っているし、遊びの延長でやっています。ただ、最初に服従訓練をやるのは、災害現場で彼らが危険な目に合わないように、ちゃんと止まる時は止まる、っていうこと教えます。

ナ―スリー:それはやっぱり人間がハンドリングをしなければならないんですか?

岡さん:もちろん。ハンドリングもしますし、捜索となると人間が先入観を持ってやってしまうので、ある程度自由を持たせて犬の反応を信じて、危ないところだけ止める。最初にある程度範囲を決めて、これ以上は危ないっていうところには行かせない。

ナ―スリー:災害現場って訓練と全く違いますよね。それでも平気な子とそうじゃない子が出てきますか?

岡さん:そうですね。様々な場所にならすために、ここの訓練施設だけでは留まらず、もっと大きな瓦礫のある施設でも訓練しています。

ナ―スリー:すごく厳しい訓練っているイメージがありましたが、とても楽しんでやっているんですね。

岡さん:服従訓練という意味では「ちゃんと服従しなさいよ」という厳しさはあります。ただ、叩いて訓練っていうことはありません。犬たちの本能を活かした訓練です。走り回る、吠える。

ナ―スリー:向いている犬種などはあるんですか?

岡さん:ラブラドールとか、ゴールデンレトリバーとかシェパードとか。最近はマリノワとかです。

ナ―スリー:猟犬とかもですか?

岡さん:ラブラドールとかはハンドラーの方が好きなんですが、猟犬は獲物の方がすごく好きであんまり言うことをきかないんですよね。能力はあるんですけれど。

 

被災地で海外の救助犬の活動を目の当たりにして、日本にもいたら多くの人を救えたんじゃないか…という思いからはじまりました。

 
HOPE

今井さん:災害救助犬たちを理解してもらえるように、様々な公的機関と協定を結んでいます。災害が起きたときにすぐに現場に駆けつけて活動させてもらえるように、災害救助犬とはどのようなことをするワンちゃんなのかとか、どのように活動していったらより活かせるのかとか、事前に説明をして理解していただいて協定を結ぶ、ということもやっています。あとは大阪府の獣医師会とも協定を結んでいるので、犬たちが万が一災害現場で怪我をしたときにすぐに近くの獣医師さんを紹介してもらえるようになっています。あとは消防や自衛隊との合同訓練もしています。

ナ―スリー:最初に始められた方はどのようなきっかけからだったのですか?

岡さん:1995年の阪神・淡路大震災の被災地へ支援に行きながら、スイスとか海外からくる救助犬の活動を目の当たりにして、もしかしたらこういった救助犬がもっと日本にいたら、多くの人が救えたんじゃないかと思い、はじめたようです。最初は街頭募金からはじめて、自分で犬を育成し始めた。最初は宝塚の河川敷で訓練して怒られたそうです。後は警察の訓練所に犬を何頭か集めて、試行錯誤でやったようです。

ナ―スリー:警察犬とはまた違うんですか?

岡さん:どちらかというと警察犬はある特定のニオイを追う訓練をするのですが、救助犬は人間であれば誰でも不特定多数の人を捜す訓練をします。そこが一番大きな違いです。

ナ―スリー:海外の普及は進んでいるんですか?

岡さん:そうですね。スイスでは民間団体での犬の育成が主流なんですが、普段から軍隊と一緒に訓練をしています。軍隊の施設の中の20棟ぐらいの建物や、コンクリートの施設をつくって全部ダイナマイトで発破して、災害現場を想定した訓練をしています。日本ではまだ考えられないですね。まだやっぱり海外の方が進んでいます。日本はまだまだ、いまからってところですが、いずれはそうなりたいですね。

ナ―スリー:少しでもお力になれるように、まずはもっと多くの商品をリリースすることをがんばります。今日はありがとうございました。

グレートバディ

最終回。災害救助犬の訓練現場に立ち会って、ワンちゃんたちが尻尾を振りながら楽しんで訓練している様子がとてもほほえましかったです。一方、ここまで育成するには大変な時間と努力があったと思います。震災大国の日本で災害救助犬の育成と派遣を始めたことは有意義なことです。ナースリーとしても「グレートバディ」のコラボ商品を作り販売することで、災害救助犬の存在を広め、支援していければと思います。
 

(Erika)

 

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『グレートバディGreat Buddy』とは

災害救助犬の育成や派遣への支援、動物福祉活動などの支援を目的に誕生したブランドで、救助犬と訓練士の関係“すばらしき相棒”を意味しています。今回ナースリーでの取組みにより『グレートバディGreat Buddy』のブランドロゴ使用料の一部が、日本レスキュー協会の運営・活動費に充てられます。「お買いものから始まる社会貢献活動を、犬たちと一緒に始めてみましょう!」というナースリーから看護師・医療従事者の皆さまに向けての提案です。

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