桂由美氏インタビュー『Yumi Katsura with NURSERY』コラボレーション
ナースリーでは、このたび新たにブライダルシーンをリードし続けるブランド「ユミカツラ」とコラボレーションした、メディカルアイテム『Yumi Katsura with NURSERY』を販売するにあたり、桂由美氏にナースリーとのコラボレーションについて、また看護師・医療従事者の方々へのメッセージをいただきました。
「ユミカツラ」 は、『世界中の花嫁を一番輝かせるために』をモットーに、花嫁にさらなる自信を、そして見るものへの感動を届けるブライダルファッションブランドです。ユミカツラのドレスには、花嫁の輝く笑顔がみたいという桂由美氏の想いと、デザイナー歴57年の中で導き出された4つの美学が秘められています。そのドレスは日本だけでなく、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、中国など各国で販売され、ユミカツラのドレスで結婚した花嫁ユミブライドは、約70万人といわれています。
そしてこの度実現したのが『すべては看護師さんの笑顔のために!』を掲げる「ナースリー」と「ユミカツラ」のコラボレーション。毎日が特別な日になる最上のメディカルアイテム『Yumi Katsura with NURSERY』が誕生。ユミカツラのドレスと同じように360度どの角度から見ても美しく、女性たちに自信と感動をもたらすアイテム展開で、スクラブやワンピース、ドクターコートなどのウェアからナースシューズ、ナースグッズまで、全9アイテムを販売します。
桂 由美 氏インタビュー
2022.11.18 @桂由美ブライダルハウス 東京本店
看護師さんが、人々のためではなく、自分自身の自信が笑顔になってくれるといいな、と。
ナ―スリー:ナースリーは『すべては看護師さんの笑顔のために』をパーパスとして掲げておりますが、「Yumi Katsura」にも『すべては花嫁を一番美しく輝かせるため、花嫁の笑顔を見たい』といった思いがあるというところに共通点を私たち感じております。身につけた人を笑顔にするということについて詳しくお伺いしたいのですが。
桂由美氏:今コロナが蔓延している時代だから、余計そのことは重要になってくるんじゃないかと思うんですけど、自分のルックス、皆さんから見たらどう見えるかに関して、着ているものが自分の思いと完全に一致してるときに自信みたいなものが出てくると思うので、人々のために笑顔を見せましょうということではなくて、自分自身がやってることあるいは考えてることに対する自信が笑顔になってくれるといいなと。
同じ「白」でもウェディングとは全く違う。別の分野で「白」で仕事ができることがすごく嬉しい。
桂由美氏:私このお話ある前からずっと関心は持ってたんですよ。だから話があったときは本当嬉しかったんですけど。
白が一番向いてるって思うのは、白はあらゆるものの中で一番清純さ、清らかな感じがあるので、花嫁さんが第2の人生に出発するときに清らかな気持ちで嫁いでいく、みんなが祝福するけど、看護にあたっている方っていうのは、もっと重要な意味を持っていると思うのよね。
私たちが今までしてきた仕事はウェディングやパーティで自分を華やかに魅せるための手段としてのファッションやアクセサリーをデザインしてきたんですけど、今度の場合は全く違うと思うんです。これをお使いになるお召しになる看護師さんたちが主役ではないので、患者さんという主役の人にどうマッチさせていくか、同じ白をやってるんだけど、使い方は全然ブライダルとは違うと思うんですね。
今ここにブルーのカットが1本入ってる(ナースウェアがある)んだけど、薄いブルーは昔からサムシングブルーっていう言葉があって清純さを、赤とかピンクとか他の色は華やかさロマンティックさを表すけど、一番純真な感じを表すのはブルーなので、この仕事をする人たちが白の他にブルーを使っているのはぴったりだと思う。仕事をしながら患者さんにもそれからそれを世話する看護師さんたちにもいろんな意味でハッピーさを感じて欲しいのね。
長い間ウェディングという分野で白を手掛けてきた私たちがまた違う分野にはなりますけど、白で仕事ができるってことをすごく嬉しいと思ってるし、また張り切ってもいるんですね。よろしくお願いします。
ナ―スリー:ありがとうございます。
私が関係してくるブランドでは、やっぱり「エレガント」を第一義に考えたい。
ナ―スリー:先生にとって、エレガントとかエレガンスってどういうものですか。
桂由美氏:うちのブランドについて言えば、何をやるときでもエレガント以外のことが頭に入ることはあんまりないんですよね。
学生時代にパリで1年間勉強したんですけど、毎日のようにエレガントじゃないと、作品のことだけじゃなく私たちの態度に対しても先生から1日に何回注意されたかわからないぐらい。だからエレガント抜きで私がこの仕事をするなんて考えられないので、何を見ても色を見ても形を見ても材質を見ても、最初にやっぱりちょっとエレガントじゃないからやめましょうとなるんです。少なくとも私が関係してくるブランドでは、やっぱりエレガントを第一義に考えたいって思います。
ナ―スリー:ありがとうございます。今回私たちもエレガントなナースウェアやナースアイテムを作れたと、自信を持って出せるアイテムできたなと思ってるんですけど、普段先生が関わることのないナースシューズやナースウェア、ポーチやウォッチとなどメディカルアイテムに今回関わってみて、どんな感じでしたか。
桂由美氏:私個人でも今まで健康とか病気とか、体は丈夫だからほとんど関心がなかったんですけど、今では病気になった人や高い年齢になった人たちにとっては重要な場所になると思っています。さっき言ったエレガントには明るさも含まれてると思うんですが、カジュアルな明るさではなく、いわゆるエレガントな明るさがこういう(看護の)仕事に携わってる人にとっては必要だと思います。それを感じさせるのは服装やアクセサリーだと思うので、それをお手伝いする私たちの役目は重要だと思ってます。
外から見てこういうふうにあったらエレガントで皆さんが好感を持ってくるだろうと思って作りましたが、人によってはそういうふうに見えないこともあるかもしれないので、私はこれを着た人たちあるいは使った人たちに感想を伺いたいと思うので、ぜひよろしくお願いしますね。
ナ―スリー:ありがとうございます。
私がやってる仕事にとって、「バラ」ほど象徴的なものはない。
ナ―スリー:一緒にお仕事をしてみて、先生のバラに対する思いとこだわりが強いと一番びっくりした部分なのですが、ひとつのプリントを作るのにもバラや花弁の形や並びなどこだわりはなみなみならないものだと感じました。先生のバラへのこだわりをお聞かせ願えますか。
桂由美氏:バラほどいろんな女性との関わりのある花は少ないと思うんです。あなたの名前のバラが誕生しますよって言われたときに、「そうか。私がやってる仕事にとって、バラほど象徴的なものはない」と思ったんです。
看護・医療は大勢の人の人生にとって最も大切なお仕事。心から応援・尊敬をしてます。一緒に頑張っていきましょう。
桂由美 プロフィール
1964年日本初のブライダルファッションデザイナーとして活動開始。翌年、日本初のブライダル専門店をオープン。日本のブライダルファッション界の第一人者として業界を牽引し、パリやNYなど世界30以上の都市でショーを行い、「ブライダルの伝道師」とも称される。
1993年に外務大臣表彰、2019年には文化庁長官表彰を受賞。2022年12月に港区名誉区民に選定。
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